獅子丸のモノローグ

野鳥とスバルとラーメンを綴る。

ユーノス・ロードスターの限定車たち(3)

 マツダは'89年に発表したユーノス・ロードスターの改良を弛めることなく続け、'95年8月には軽量フライホイールを採用し、ファイナルギヤレシオを4.3に低めるなどの改良を施し「1800シリーズ2」(いわゆる「グリーンバッジ」)に進化する。
 今回は、その「グリーンバッジ」の限定車を取り上げてみよう。


   VRリミテッド('95年12月発表)
   
   
 2種類のコンビネーションの魅惑的なカラーに彩られた限定車である。
 特別塗装色のボディカラー&幌の組み合わせに、シートはそれぞれレザーシートとなる。
 特別装備として、ビルシュタインのダンパー・ポテンザの50タイヤ&15インチアルミホイールを装着。
 極めてシックなルックスの2台なのだが、不思議なことに、快適装備であるはずのエアコン・オーディオ&スピーカーは標準装着されず、ショップオプション扱いとなる。
 見た目の車両価格を安くみせるためだったのかもしれないが・・・

   

   VRリミテッド Combination A(限定700台)
   
 「アールヴァンレッドマイカ」の塗装色にタンの幌を組み合わせ、シートはトープの本革となる。
 いやあ、この「アズキ色」のボディカラーは最高ですな!ロードスターには、こういう色もとてもよく似合う。

   VRリミテッド Combination B(限定800台)
   
 なんといっても、この「エクセレントグリーンマイカ」の塗装色にダークグリーンの幌との組み合わせが、タマりません。
 塗装色と幌のカラーリングの組み合わせの違いだけで、「欲しい!」と思わせる、稀有な存在のクルマがロードスターであった。


   R2リミテッド/B2リミテッド('96年12月発表)
   

   R2リミテッド(限定500台)
   
 シャストホワイトのボディカラーにレッドの本革シートのイキな彩。
 クールなアルミ製シフトノブ/パーキングブレーキレバー/シフトプレート。
 そして、高性能「ポテンザRE010」50タイヤ+5本スポーク15インチアルミホイールが、走りのキレをさらに際立たせる。
 R2とは「レーシー&レッド」を意味する。(以上カタログより抜粋)

   
   
   B2リミテッド(限定1000台)
   
 専用ボディカラーのトワイライトブルーと紺色の幌。その深い色合いに映える、パフ仕上げアルミホイールとクロームメッキドアミラー。
 CDプレーヤーを特別装備したハイグレードオーディオシステム。
 B2とは「ブルー&ブライト」を意味する。(こちらもカタログより抜粋)

   
   


 今回取り上げた4種の限定車の実車を私は見たことがないが、何台かは今もこの日本のどこかで、きっと元気で走っていることであろう。
 そして、そのオーナーはきっと幸せをかみしめて走っているに違いない。羨ましい限りですネ。


 なお、資料によると、'97年8月には、NAロードスター最後の限定車となる「SRリミテッド」(限定700台)が発表されましたが、残念ながらコレのカタログは我が家に現存してませんでした・・・
 数あるNAロードスターの限定車のうちで、一番最初の「Jリミテッド」と一番最後の「SRリミテッド」のカタログが無いというのが、画竜点睛を欠くというか、はなはだ口惜しい私です。